家族への連絡、まだ手打ちしてる?ショートカット自動化術

A collection of smart home devices including light bulbs and a smartphone, showcasing modern technology. デジタル
Photo by Jakub Zerdzicki on Pexels

「今日、帰り何時?」

このLINE、今年に入って何回送りましたか?

「夫に送る→既読スルー→30分後にまた送る→やっと返信」。このルーティンを毎日繰り返していると、1回あたり5分かかるとして年間で30時間以上が”家族への連絡時間”に消えています。私はこの数字を計算したとき、さすがに笑えなかった。

私(ミズキ)は元ITカスタマーサポートという経歴もあって、スマホの設定をいじくり回すのが趣味みたいなものなんですが、去年ふと気づいたんです。「これ、全部自動化できるじゃん」と。

それ、まだ手作業でやってるんですか?

今回はiOSのショートカットアプリを使った家族連絡・予定共有の自動化を、具体的な設定手順つきで紹介します。Android向けのTaskerやGoogleアシスタントを使う方法もありますが、今回はiPhone(iOS)に絞って解説します。

そもそもショートカットアプリって何ができるの?

iPhoneに最初からインストールされている「ショートカット」アプリ(オレンジ色の稲妻マークのアイコン)、使ったことありますか?ホーム画面のどこかに埋もれてませんか?

このアプリ、実は「〇〇したら△△する」という自動処理を組み立てられるツールで、プログラミング知識ゼロでも使えます。特に便利なのが「オートメーション」機能。時刻・場所・アプリ起動など、何かをトリガーにして処理を自動実行してくれます。

家族連絡の自動化で特に使えるトリガーはこの4つです。

  • 時刻(毎朝7:00になったら、など)
  • 場所(自宅を出たとき、帰宅したとき)
  • カレンダーのイベント開始前後
  • 特定のアプリを開いたとき

これを組み合わせると「毎朝夫に今日の予定をまとめて送る」「子どもの習い事1時間前にリマインダーを飛ばす」「家を出た瞬間に出発通知を送る」といったことが全自動になります。

設定①:毎朝の定型LINEをゼロ手間で送る(時刻トリガー)

一番シンプルで、効果を実感しやすい設定がこれです。毎朝決まった時間に家族へ今日の一言メッセージを自動送信します。

設定手順

ショートカットアプリを開いて「オートメーション」タブ → 右上の「+」をタップ。

  1. 「個人用オートメーションを作成」を選択
  2. トリガーで「時刻」を選び、毎朝7:00など送りたい時間を設定
  3. 「アクションを追加」→「テキスト」を選択
  4. テキストに定型文を入力(例:「おはよう!今日は16時に帰る予定。夕飯よろしく」)
  5. 「アクションを追加」→「メッセージを送信」を選択
  6. 送信先で夫や家族の連絡先を設定
  7. 右上「完了」

ここで絶対にやっておくべき設定が「実行前に確認する」をオフにすること。これがオンのままだと毎回「送りますか?」と確認が来ます。自動化の意味がほぼ消えます。オフにして初めて”完全自動”になります。

ただし、文面が毎日同じでいい場合はこれで完結。「今日の予定を毎回反映させたい」場合は次の設定②が役立ちます。

設定②:カレンダー連動で「今日の予定まとめ」を自動送信

Googleカレンダーやアップルのカレンダーに家族の予定を入れている人向けの設定です。その日のイベントを自動で拾って、まとめてメッセージ送信してくれます。

設定手順

  1. オートメーション → 「時刻」トリガー(例:毎朝6:45)を設定
  2. 「カレンダーイベントを取得」アクションを追加
  3. 期間を「今日」、対象カレンダーを「家族」などに設定
  4. 「それぞれを繰り返す」アクションで各イベントのタイトル・時刻を取り出す
  5. 「テキスト」アクションで「今日の予定:〇〇(△時〜)」という形に整形
  6. 「メッセージを送信」で家族のグループに送信

最初の設定に30分ほどかかりましたが、一度動かしてしまえばあとは放置するだけ。毎朝家族LINEに「今日の予定まとめ」が届くようになって、夫から「わかりやすくなったね」と言われました。夫は設定の苦労を1ミリも知りません。それでいいです。

設定③:自宅を出た瞬間に「今から出発します」を自動送信

位置情報トリガーを使った設定で、個人的にこれが一番感動しました。

「今から出発します」のLINE、毎回送ってますか?荷物を持ちながら、子どもの手を引きながら、片手でスマホを開いてテキスト打つの、地味にしんどいんですよ。

設定手順

  1. オートメーション → 「場所」を選択
  2. 「自宅」または任意の場所を検索して設定 → 「退出したとき」を選択
  3. 「メッセージを送信」アクション → 夫に「今から出発します」を送信
  4. 「実行前に確認する」をオフ

これで家を出た瞬間、自動でメッセージが飛びます。iPhoneがバックグラウンドで位置情報を検知して動いてくれるので、スマホを触らなくていい。

逆に「帰宅したとき」トリガーも使えます。「パパが家に近づいたらお風呂の予約を入れる」みたいな応用も、スマート家電と組み合わせれば可能です。

設定④:習い事・塾の前に子どもへリマインダー通知

子どもがスマホを持ち始めた家庭に特におすすめ。「塾の時間だよ!」を親が毎回声かけしなくてよくなります。

カレンダーに「塾(水・17時〜)」などの定期イベントを登録しておき、カレンダーイベントをトリガーにしてメッセージ送信する設定を組みます。

設定手順

  1. オートメーション → 「カレンダーイベント」を選択
  2. 対象イベント(例:「塾」)を選択
  3. 「イベント開始の1時間前」をトリガーに設定
  4. 「メッセージを送信」で子どもに「1時間後に塾だよ!準備して」を送信

子ども自身のiPhoneにこの設定を入れてあげると、親の端末なしで子ども本人に通知が届く仕組みになります。オートメーションは各デバイスで個別設定が必要なので、最初の設定だけ一緒にやってあげましょう。

ワンタップ送信:ホーム画面ウィジェットで定型文を即送信

完全自動ではなく「このタイミングで手動で送りたい」という定型文にはウィジェット化が便利です。

「お迎えに出発します」「今夜は残業します」「帰りに何か要るものある?」——よく送る文面をショートカットに登録しておき、ホーム画面にウィジェットとして配置。ワンタップで送信できます。

LINEを開く→相手を探す→テキスト入力→送信、という4ステップがホーム画面のボタンをタップするだけになる。仮に各ステップ10秒として40秒の節約。毎日3回使えば年間で約22時間の節約になります。

LINEへの自動送信について知っておきたいこと

ショートカットの「メッセージを送信」アクションは、iMessage(青いメッセージ)またはSMSに対応しています。LINEアプリへの直接自動送信は、標準アクションではサポートされていません

LINEに自動送信したい場合の選択肢は3つです。

  • iMessageで代替する:相手もiPhoneユーザーならiMessageで十分機能します
  • LINE URLスキームを使う:`line://msg/text/` という形式のURLをショートカットから開くことでLINEのテキスト入力欄に文字を流し込めます(送信ボタンは押す必要あり)
  • 別のアプリに切り替える:家族連絡をSlackやGoogleチャットにしている場合は、それらのアプリと連携するほうがスムーズです

「完全にゼロタッチで送りたい」ならiMessage環境を整えるのが一番ラク。LINEにこだわる場合はURLスキームを使う方法が現実的です。

まとめ

  • iOSショートカットの「オートメーション」機能で、家族への定型連絡を時刻・場所・カレンダー連動で自動化できる
  • 毎朝の予定LINEや出発通知など、毎日手打ちしていた送信作業を0タップに削減できる
  • 習い事・塾前のリマインダーも設定しておけば、声かけの手間がなくなる
  • LINEへの自動送信はiMessage代替またはURLスキームで対応する
  • 設定にかかるのは最初の1〜2時間だけ。あとは毎日何もしなくていい

設定が難しそうと思ったかもしれませんが、一つひとつのステップはそこまで複雑ではありません。最初の設定に1時間かかったとして、毎日30分の手間が消えるなら2日で元が取れる計算です。

ちなみに私、この仕組みを整えてから家族への連絡のし忘れがほぼゼロになりました。夫から「最近ちゃんと連絡くれるようになったね」と言われましたが、正直全部スマホがやっています。それを伝える必要は、今のところありません。

もう一歩踏み込むなら、スマートスピーカーやスマート家電との連携がおすすめです。帰宅トリガーで照明が点いて予約録画が入る——そんな「家全体を自動化する」領域も、ショートカットアプリが入り口になります。

コメント

タイトルとURLをコピーしました