春休み昼ごはん10分解決!子どもOKワンプレート5選

Cute child eating broccoli, promoting healthy eating habits indoors. 育児
Photo by cottonbro studio on Pexels

「ちょっと待って、今会議中」と言いながら台所に立った回数を、春休みが始まってから数えていたら12回でした。毎日2回以上です。

いちばんきつかったのは、Zoomの画面共有中に「腹減った!」と叫んで入ってきたときです。画面はそのまま共有されていて、チームの6人に子どもの顔と冷蔵庫の中身が丸見えになった。上司が「仲良しですね」と言ってくれたのが救いでしたが、あれ以来、昼ごはんの段取りを根本から変えることにしました。

ぼくは給食センターで5年間働いていました。1回で500人分の昼ごはんを時間通りに出す現場です。あそこで鍛えられたのは「早く作る技術」じゃなく、「手を止めない段取りの組み方」。その考え方を家の昼ごはんに落とし込んだら、10分以内で子どもが自分でよそえるワンプレートランチが毎日作れるようになりました。

10分で仕上げるための「段取り思考」──調理の前に決めることがある

給食センター時代に上司から叩き込まれた言葉があります。「段取り8割、調理2割。準備を怠ったやつが時間をなくす」。最初は意味がよくわからなかったけど、3ヶ月も現場に立てば体で理解できます。

前夜の30秒が翌昼の動き出しを変える

前日の夕食を片付けるとき、翌日の昼に使う食材を冷蔵庫の手前の棚の定位置に移動させます。卵、ウインナー、冷凍うどん、残り物の小皿。たったこれだけで、翌日「何使おう」と止まる時間がゼロになります。

「何作ろう」と冷蔵庫の前で考える時間は、体感より長くて1〜2分かかっています。前夜の30秒でその時間が消えるだけで、昼の動き出しが全然違います。会議の隙間に台所へ走る日は、この差が特に大きい。

「よそい台」を食卓の端に固定する

食卓の左端、椅子2脚分のスペースを「よそい台」として固定しました。フライパンや鍋はそこに直置きして、プレートもそこでよそう。移動がゼロです。

子どもが自分でよそうには「安定した台」と「届く高さ」が必要で、それが整っていれば4歳でもこぼさずよそえます。最初はフライパンを床に置いてやらせたら当然こぼして、焼きそばが絨毯の上に全部落ちました。高さと安定、この2点だけで事故率がほぼゼロになります。

「具材を並べて選ばせる」だけで食べ残しが減る

のっけ丼やワンプレートで効果があったのが、具材を小皿に並べて「好きなもののせていいよ」と言う方式です。子どもが自分で選んだものは食べ残しがぐっと減る。給食センターでも「自分で盛り付けた分はよく食べる」という話を現場の栄養士から聞いていましたが、家でも全く同じでした。

「ちゃんと食べさせなきゃ」と盛り付けをコントロールするより、並べて選ばせる方が結果として食べてくれます。食べ残しを片付ける時間も節約できる。

子どもが自分でよそえる10分ワンプレート5選

以下のレシピはすべて、冷蔵庫を開けてから完成まで10分以内が目安です。材料は近所のスーパーで週1回まとめ買いできるものだけに絞っています。

① 焼きそばワンプレート(8分・1人前約160円)

材料:市販の蒸し焼きそば麺1袋(約80円)、冷凍カット野菜50g、ウインナー2本、付属ソース、マヨネーズ、青のり

フライパンを中火で熱してウインナーを1分炒め、冷凍野菜を加えて30秒。麺をほぐしながら投入し、水大さじ1を加えてふたをして1分蒸らす。ふたを取って付属ソースで味つけし、強火で30秒炒めれば完成です。

マヨネーズと青のりは別添えにして子どもに絞らせます。うちの子はマヨを絞りすぎてプレートが真っ白になるので、「3回で止める」というルールを設けました。守られたことはありません。

② のっけ丼プレート(5分・1人前約120円)

材料:ご飯(茶碗1杯)、冷蔵庫の残り物3〜4種(前日のきんぴら、ちくわの薄切り、卵焼きなど)、めかぶ1パック(38円)

ご飯をよそって、前日の残り物と冷蔵庫在庫を小皿に並べて「好きなもののせていいよ」と言うだけ。実質、調理ゼロです。めかぶはたれ付きの市販品を使えば味つけ不要で、ご飯にのせるだけでまとまります。

コツは「前日の夕食を少し多めに作っておく」こと。きんぴらや煮物は翌日のほうが味がしみておいしくなるので、意識して残すようにしました。夕食の段取りが翌日の昼を兼ねる、一石二鳥の流れです。

③ 電子レンジたまごとじうどん(7分・1人前約150円)

材料:冷凍うどん1玉(30〜50円)、卵1個、めんつゆ(3倍濃縮)大さじ2、水150ml、ちくわ1本(任意)、冷凍ほうれん草30g(任意)

冷凍うどんをレンジ600Wで5分加熱している間に、耐熱容器にめんつゆ・水・溶き卵を混ぜてラップをかけ、レンジ600Wで2分加熱。ちくわと冷凍ほうれん草を入れるなら卵液と一緒に入れておきます。とろみのついたたまごとじをうどんにかけて完成。

卵液は混ぜすぎないのがポイントです。軽くほぐす程度にしておくと、加熱後にふわっとした食感になります。完全に混ぜると均一になりすぎてパサつく。給食センターで大量の卵とじを作っていたときに身についた感覚です。熱いのが苦手な子には、うどんを少し冷ましてから渡せばOKです。

④ チーズトースト+インスタントスープ(6分・1人前約100円)

材料:食パン6枚切り1枚(約30円)、スライスチーズ1枚(約25円)、マーガリン少量、インスタントスープ1袋(30〜50円)

食パンにマーガリンを薄く塗り、スライスチーズを半分に折ってのせ、トースターで3分。その間にマグカップに湯を注いでインスタントスープを溶かす。子どもには自分でスープを注がせます。

「パンとスープ」は食べ残し率がいちばん低い組み合わせです。馴染みのある味は子どもの手が止まりにくい。お気に入りのカップに自分で注がせると、不思議とよく飲みます。在宅ワークの昼の「とにかく食べさせたい日」の定番にしています。

⑤ 冷凍野菜チャーハン(10分・1人前約200円)

材料:冷凍ご飯200g、卵1個、冷凍ミックス野菜100g、醤油小さじ2、塩少々、ごま油少々

冷凍ご飯はレンジ600Wで2分30秒、熱々に温めておく。フライパンに油を熱して溶き卵を投入し、半熟のうちにご飯を入れて押しつぶすように混ぜる。冷凍野菜を加えてから強火で1分間触らない時間を作るのがコツです。仕上げに醤油とごま油を加えて30秒強火で炒めれば完成。

パラパラチャーハンの鍵は「ご飯の温度」と「触らない時間」のふたつだけ。フライパンに接している面を一度しっかり乾かすことでパラパラが出ます。菜箸でかき回し続けると蒸れてべちゃっとなる。給食センターで大釜チャーハンを作っていたときも、同じ原理でした。

器選びで「床への落下事故」をゼロにする

最初は普通の平皿を使っていたら、子どもがテーブルクロスを引っ張って焼きそばのプレートを丸ごと落としました。フローリングが焼きそば色になって、拭き取るのに15分かかった。あの15分を取り戻したくて器を見直しました。

選ぶ基準は3つ:縁が2cm以上ある深めの形、直径21cm以上、底が広くて安定する。この条件を満たせば100均の陶器で十分で、セリアのリム付きプレート(220円)を3枚買って使い回しています。プラスチックは軽くて子どもが動かしやすいぶんよそうときにずれやすい。陶器の重さが安定感になります。

汁気のある料理(うどん、スープ)は深めのどんぶりや麺鉢に変えると、こぼしてもプレートの中に収まります。

週1の買い物でストックを整える

5つのレシピをフル回転させるために、週1回まとめ買いするものを固定しました。

  • 冷凍うどん(5玉入り・198円前後)──たまごとじうどん用
  • 冷凍ミックス野菜(400g入り・198〜258円)──チャーハン・焼きそば用
  • 蒸し焼きそば麺(3袋セット・198円前後)──焼きそば用
  • ウインナー(10本入り・198円前後)──焼きそば・のっけ丼用
  • ちくわ(1袋・100〜150円)──うどん・のっけ丼用
  • スライスチーズ(6枚入り・198円前後)──トースト用
  • インスタントスープ(5〜8食入り・198〜298円)──トーストセット用
  • めかぶ(3パック・138〜198円)──のっけ丼用

合計で1,500〜1,800円。大人1人+子ども1人の5日分の昼ごはんでこの金額なので、1食あたり150〜180円の計算です。外食や宅配と比べると明らかに安く、時間は10分以内に収まる。

昼ごはんを「仕事の邪魔」から「5分の切り替え」に変える

在宅ワーク中の昼ごはんを「仕事の中断」として捉えると、作るたびにストレスがたまります。「5分で頭をリセットする時間」と決めてしまえば、気持ちがかなり楽になりました。

子どもと2〜3言話しながら盛り付けて、「じゃあ食べてて」と仕事に戻る。その5分が、午後の最初の1時間の集中力を整えるスイッチになっています。昼食後すぐにパソコンの前に座るより、5分動いてから座った方が午後の立ち上がりが早い、というのがぼくの実感です。

完璧な昼ごはんを目指すと続きません。給食センターでも、「完璧な一皿」より「時間通りに全員に届ける」が最優先でした。家の昼ごはんも同じです。今日から使えるレシピが1つでもあれば、それで十分です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました