帰宅は18時半。お迎えしてきた子どもたちは「ごはんまだ〜!」の連呼。冷蔵庫を開けて、5秒固まる。「今日、何作ろう」。
その5秒、毎日積み重なると週に何分消えてるか、一回計算してみてほしいんです。私は計算して愕然として、やり方を変えました。
ITのカスタマーサポートで働いていた頃、よく言ってたんですよ。「問題は工程じゃなくて、判断のたびに発生する」って。料理も完全に同じ。「何作ろう」の判断を毎日繰り返すかぎり、絶対に時短にならない。
今の私は週1回・日曜90分の仕込みで、平日の夕食を平均22分で出しています。最速だと12分の日もある。ストップウォッチで計った数字です。
「考える」をやめたら夕食が変わった
時短料理の話をすると、みんなすぐ「どんなレシピ使ってるの?」って聞いてくる。でも実際にネックになってるのはレシピじゃない。「何を作るか決める」その判断コストです。
仕事終わりの脳みそで毎日献立を考えていた頃、冷蔵庫の前で平均8〜10分くらい立ち尽くしてました。ひどい日は15分超え。一週間で最大70分。全部「判断」に溶けてた時間です。
その判断を週1回・日曜の午前中にまとめてやる。平日の「考える」を完全にゼロにする。それだけで夕食準備の体感がまるごと変わりました。
日曜90分ルーティン、全部公開します
日曜の10時から11時半を「夕食仕込みタイム」として固定しています。夫には「この時間は台所借ります」と宣言済み。子どもはYouTubeに30分お世話になります。正直に言います。
①献立と買い物リストを作る(10:00〜10:20)
月〜金の5日分、「メイン・副菜・汁物」の3点セットを決めます。スマホのメモアプリに入力して、スーパーでそのまま開きながら買う。紙のメモは商品棚の前で行方不明になるのでやめました。
献立を決めるときのコツは「冷蔵庫の残り物から逆算する」こと。今週使いかけの野菜や調味料を先に確認して、それを消費できる献立に組み込む。これだけで食材の無駄がかなり減ります。
もう一つ大事なのが、「疲れた日用の手抜きメニュー」を週に2〜3枠あらかじめ入れておくこと。卵焼き+冷奴+インスタント味噌汁みたいな献立を最初から予定に組み込んでおくと、精神的な余裕が全然違います。
②スーパーでまとめ買い(10:20〜11:00)
週の食材費は6,000〜7,000円が目安。献立が決まった状態で行くと「なんとなくカゴに入れてしまう」ものが激減して、以前より食費が月8,000〜1万円くらい下がりました。これは本当に想定外のボーナスでした。
まとめ買いで気をつけていること:
- 肉は使う分量を計算して少し多めに買う(週の途中で「足りない」が一番ストレス)
- もやしやほうれん草など傷みやすい葉物は週後半用には買わない
- 冷凍のうどん・餃子・コーンなど「つなぎ食材」のストックも同時に補充する
③帰宅後すぐ下処理(11:00〜11:30)
ここが勝負。買い物から帰ったら荷物を片付ける前に、そのまま台所へ直行します。
「あとでやろう」は厳禁。2年間で何十回も試して、100%夜になりました。「ちょっと休憩してから」も同様。休憩したら子どもに呼ばれて、気づいたら就寝時間です。袋を開けながら、そのまま切る。それだけです。
下処理「ここだけ」3つのポイント
全部やろうとしなくていいです。この3点だけ押さえれば平日が変わります。
① 肉は「1回分ずつ」に分けて冷凍する
鶏もも2枚買ったなら、月曜用・水曜用に分けてジップ袋に入れて冷凍。朝に冷蔵庫へ移すだけで解凍完了する状態にしておくのがポイントです。
失敗談を一つ。最初のころ「まとめて冷凍」をやっていたとき、でかい塊のまま凍らせてしまって解凍に時間がかかり、結局使えなかったことが何度もあった。必ず1回分ずつ平らに薄く広げて凍らせるのがコツです。厚みがあるとどうしても芯まで解凍できない。
さらに冷凍する前に醤油・みりん・おろしにんにくのタレに漬けておくと、平日は焼くだけで完成します。タレ漬け冷凍は週に2〜3品作っておくと心強いです。
② 野菜は「8割まで」切っておく
玉ねぎ・にんじん・キャベツ・ブロッコリーなどの定番野菜は切ってタッパーへ。冷蔵で3〜4日は問題なく持ちます。
8割にしている理由は、ほうれん草や豆腐など傷みやすいものは当日調理が正解だから。最初に「全部やろう」として全部ダメにした経験から学んだルールです。「切りやすくて日持ちするもの」だけ先処理する、それだけ。
玉ねぎのみじん切りだけは多めに切ってジップ袋で冷凍しておくのが特におすすめ。ハンバーグや炒め物にそのままポイできて、地味に使い勝手が高いです。
③ タレ漬けを2〜3品仕込む
これが最強のズボラショートカット。基本の漬けダレは醤油:みりん:おろしにんにく=2:2:1の割合です。ここに肉を入れてジップ袋でモミモミして冷蔵庫へ。翌日〜2日以内に焼くだけ。火を使わないので子どもを抱っこしながらでもできます。
3種類まわせるようになると献立の幅がぐっと広がります:
- 醤油みりん漬け:鶏・豚どちらでも使える万能タレ
- 塩麹漬け:鶏むね肉に特におすすめ。パサつかずしっとり仕上がる
- 味噌漬け:豚薄切り向き。焦げやすいので弱火でじっくり焼く
実際の平日、18時半以降の動き
今週の月〜水の実際の夕食準備タイムを記録しておきます。
- 月曜(18分):朝に冷蔵庫へ移しておいた鶏もも肉を、切ってあったにんじん・玉ねぎと一緒に炒める。味付けはめんつゆで10秒。汁物はインスタント味噌汁。
- 火曜(15分):タレ漬けの豚肉を焼くだけ。副菜は切ってあったキャベツの塩昆布和え。手を動かしてる時間は実質8分くらい。
- 水曜(12分):疲れた日の「手抜き枠」に設定してた日。卵焼き・冷奴・味噌汁。これも立派な夕食。
「完璧な手料理」じゃなくて「毎日出せる食事」のほうが家族には喜ばれる。気づくのに3年かかったやつです。
最初の一週間はハードルを下げていい
「週1仕込みをやってみたい」という友人から相談されたとき、最初に返ってきたのが「90分も台所に立てる自信がない」という話でした。
そのときに言ったのが、最初は「肉の小分け冷凍だけ」から始めればいいということ。下処理の全工程を最初からやろうとしない。日曜に肉を1回分ずつ分けて冷凍するだけ。それだけで月曜の夕食が変わります。
慣れたら翌週から野菜を追加して、その次の週にタレ漬けを試す。段階を踏むと無理なく習慣になります。一気にやろうとして一気に挫折するのが、私がいちばん多く見てきた失敗パターンです。
週末90分の投資で平日が変わる
日曜に90分かけると、平日5日分で合計100分以上の時間が戻ってきます。単純計算でも黒字。しかも「何作ろう」の判断疲れがなくなるので、帰宅後の精神的な余裕がまったく違う。
夕食を18時台に出せるようになってから、子どもとごはんを食べたあとに一緒に本を読む時間ができました。それが一番大きかったかもしれないです。
最初の日曜だけ、肉の小分け冷凍から試してみてください。翌月曜の夕食がちょっと違う。それだけで続けたくなります。


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