4月まで、週末があと何回ありますか?
うちの子が小学校に入る春、妻から「毎朝お弁当ってどうやって乗り切るの?」と相談された。ぼく自身は給食センターで何百人分もの食事を同時進行で作ってきたから、段取りのコツは知ってる。でもそれを家庭の台所に落とし込むのは、また別の話で。最初の週末、2時間かけて3品しか作れなくて、ちょっとへこんだのは内緒だ。
その経験があったから、改めて「家庭版の並行作業」を設計し直した。給食センターで叩き込まれたのは、「加熱器具を遊ばせない」こと。コンロが動いてる間にレンジを回し、オーブンに任せてる間にコンロで次を仕込む。この考え方を家庭に持ち込んだら、週末2時間で5品を安定して作れるようになった。
まず最初の10分で全部切っておく
作り置きを始める前に、材料を全部出して切り終える。これが一番大切で、給食センターでも「仕込み時間」は調理時間と同じくらい重視された。段取りが9割、と言っても過言じゃない。
- 鶏もも肉 300g → 一口大に切る
- ほうれん草 1束 → 洗って4cm幅に切る
- さつまいも 1本 → 1cm厚の半月切り
- ブロッコリー 1株 → 小房に分ける
- 玉ねぎ 1個 → 薄切り
これを全部切り終えるまで、だいたい8〜10分。急がなくていい。ここで焦ると怪我する。
0〜30分:まずオーブンにさつまいもを預けてしまう
180℃に予熱したオーブンに、さつまいもを並べて25〜30分焼く。オーブンに任せている間、手が完全に空く。これが並行作業の核心。
さつまいもを入れたら、すぐコンロへ。
コンロ(中火):鶏の甘辛煮
鶏もも肉を油なしでフライパンに並べ、皮目から焼く。焼き色がついたら裏返して、醤油大さじ2・みりん大さじ2・砂糖小さじ1を加えて蓋をし、弱火で10分。この間に電子レンジを使う。
レンジ(600W):ほうれん草のおかか和え
ほうれん草をラップで包んで3分加熱。取り出して水けを絞り、醤油小さじ1・かつおぶし1袋で和える。5分で完成。
30〜60分:フライパンを使い回してもう2品
鶏の甘辛煮が仕上がったら、フライパンをさっと拭いて次へ。
コンロ(強火→弱火):玉ねぎのカレーマリネ
オリーブオイルで玉ねぎを炒め、しんなりしたらカレー粉小さじ1・塩少々・酢大さじ1を加えて混ぜる。全部で8分くらい。冷めてから味が馴染むので、お弁当に入れると翌日のほうが美味しくなる。
レンジ:ブロッコリーの塩蒸し
ブロッコリーに水大さじ2をかけてラップし、600Wで3分。塩をひとふりして完成。シンプルだけど、お弁当の緑として毎週使えるレギュラーになった。うちでもやってみたんだけど、子どもがこれだけモリモリ食べるようになって驚いてる。
60〜90分:オーブンの仕上げとまとめ作業
さつまいもが焼き上がったら取り出す。熱いうちに皮を剥いてつぶし、バター5g・塩少々を混ぜる。粗熱を取ってラップで小分け成形すれば、さつまいもポテトの完成。これだけで子どもが喜ぶ一品になる。
残り30分は、5品を冷ますのと保存容器への移し替え。ここも焦らず。熱いまま容器に入れると蓋に水滴がついて傷みやすくなるから、必ず粗熱を取ること。給食センターでは絶対のルールだった。
週末作り置き5品・まとめ表
| 品名 | 保存期間(冷蔵) | お弁当での役割 |
|---|---|---|
| 鶏の甘辛煮 | 4日 | メイン |
| ほうれん草のおかか和え | 3日 | 緑の副菜 |
| 玉ねぎのカレーマリネ | 5日 | 箸休め |
| ブロッコリーの塩蒸し | 3日 | 緑の彩り |
| さつまいもポテト | 3日 | 子どもが喜ぶ一品 |
平日の朝は、この5品からピックアップしてご飯に詰めるだけ。うちでもやってみたんだけど、朝の準備が15分以内に収まるようになった。最初の週、妻に「なんかプロみたい」って言われてちょっと嬉しかった。
並行作業をうまく回す3つのポイント
- タイムラインをメモに書いてから始める:頭の中だけで管理しようとすると、必ず何かを忘れる。「オーブン25分→コンロへ」みたいなメモを冷蔵庫に貼っておくだけで全然違う。
- 加熱時間の長いものから仕掛ける:オーブン料理・煮物を先に動かして、その間に素早く仕上がるレンジものや炒め物を作る。
- 洗い物は2時間後にまとめて:途中で洗い物をすると流れが止まる。調理中は使ったボウルやまな板を端に寄せて、全部終わってからまとめて洗う。
4月、お弁当作り頑張ってください。最初は5品じゃなくて3品でもいい。まずこのタイムラインで一度試してみてほしい。


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